深夜零時 の 書斎
-Library at Midnight-
Shinya Leyzi
日本の小説家、詩人、心理学者・精神療法家
ファンタジー、サイエンスファンタジー、
サイエンスフィクション作家
英文学と日本文学を融合させた文体を得意とする
和洋折衷な登場人物や舞台設定、二か国語話者ならではの国際的な視点と心理学的描写が盛り込まれた作品が特徴
近年は詩などの新たな分野にも活動を広げている
深夜 零時
月明かりが照らした
忘れようと思い本棚の奥に隠した、一冊の本
君からもらった、大切な本
久々に、読んでみようか
懐かしさと共に
埃のかぶったページを静かに指で捲った
君が好きだったあの場面
君が何度も話すものだから
今でも台詞を覚えてる
何度も何度も読んだラストシーン
君があまりにも泣くものだから
最初は少し戸惑った
擦り切れたページの端が物語る
静かな僕たちの物語
BOOKS
- Japanese edition -
『夢売堂』 −夢売りと少女の物語−
あの世とこの世の狭間にある夢売人〈ゆめうりびと〉が夢を売る、
夢売堂〈ゆめうりどう〉
滅多に人が訪れないこの店に、突如やって来た少女と夢売人の物語
毎晩、悪夢を食べる獏〈バク〉に夢を喰い荒らされる少女に夢売りは…
隙間時間に読める2000文字程度の掌編小説。
HOT!
『夢売堂』 −夢売りと黒猫の物語−
あの世とこの世の狭間にある夢売人〈ゆめうりびと〉が夢を売る、
夢売堂〈ゆめうりどう〉
滅多に人が訪れないこの店に、再び珍客がやって来る
訪れた老人は何故か夢売人を知っていて…
隙間時間に読める3800文字程度のファンタジー掌編小説
あの世の門、送り火、生人と死人の関係、あの世とこの世の狭間を垣間見る『夢のあとさき』を巻末収録
New!
コード9 [1巻] 1話〜3話
毎日感じていた、日々の違和感。
思い出せない、忘れている大切な何か。
平凡な日常はある日、突然崩れ去る―
年に1回開催される街の大市場を久しぶりに訪れた灰兎(ハイト)。
しかし、街では巨大で不気味な生物が人々を食らっていて……
「やぁ、探しましたよ」この大男の正体は―!?
待望の第1巻!
365日の暦詩集『和風月名』
ことばあつめ
日々の移ろいの中で、日常に感じる思いをまとめた365日の詩集。日めくりカレンダーとしても使用可能。
毎日詩を味わいたいあなたに。
日常の小さなことば、心のままに拾ってみよう
時間をかけて紡いでゆけば、
ほら、あなたにこの気持ち届くはず
- English edition -
Yumeuridou
Dream Craftsman and The Girl Who Lost a Dream
Dream Craftsman's "Yumeuridou", which sells dreams, is located between that world and this world.
One day, a girl who lost a dream came to this studio, which is not visited by people. Every night, the fantasy animal Baku eats a girl's dream and the girl loses a dream...that meaning is...?
A short story that can be read in a free moment!
What is the "The World" for you?
あなたの瞳に映る世界は
The pen is mightier
than the sword.
ペンは剣よりも強し
言葉は時に不当な暴力よりも力を持つ。
そして、言葉とは時に無暴力で人と分かり合える、
人間に許された唯一の特権である。
真夜中のインタビュー
Q. 執筆をはじめたきっかけを教えてください
純粋に書くことが好きだから、だろうな。
友人たちからは「自身の中から“何かを生み出すこと(創造)”が好きなのでは」とよく言われるな。
Q. 執筆の際に大切にしていることは?
InspirationとSound。言葉のリズムや音を大切にしている。あとは、どのような表現、漢字を使うか。画数が多い漢字や、日常であまり使われない表現は使う際に一度吟味している。
詩に関しては改行や空白にもこだわりがある方だと言われるな。
日頃から色々なものに触れて様々に感じたことを“そのまま受け入れる”ということを一番大切にしているやも。
Q. 筆名の由来を教えてください
文字のまま、真夜中の0時が朝にも夜にも属さない境目にある時間であるというところが気に入ってこの筆名を使っている。
これは副産物なのだが、「しんや」も「れいじ」もどちらも呼びやすい、覚えやすいと言っていただけるのでこの筆名には感謝している。
Q. なぜ筆名を使っているのですか?
私は私の物語を読者に純粋にただ楽しんで欲しいと常日頃から思っている。
ノンフィクション(実話)ならまだしもファンタジーなどのフィクション(創作)ならば、物語を読む上で作家の情報はあまり重要ではないと私は考えている。多すぎる情報は時にフォーカスを曖昧にさせ、物語の輪郭をぼかしてしまう。私はそれを好かない。
Q. 執筆のアイディアはどのように浮かびますか?
風呂に入っている時や、何も考えずに日常生活をしているとき、朝目が覚めてたとき等。感覚としては“降ってくる”感じに近いかな。あとは内面が揺さぶられたときや、友人と雑談をしているときに、だな。